閉所恐怖症の人は、閉所に誤って入っ てしまえば、
閉所の有する圧迫感のためにパニック状態へと
陥りがちになっ てしまいます。
閉所恐怖症の人が脳ドックを受けると脳ドックと
いうものは、MRIのように特段狭い場所に入り込む
という性質ですから、一見して閉所恐怖症の人を
害するものではないのかと考える人もいるようです。
しかしながら、病院側もそうした状 況を
予測して、閉所恐怖症の人でもパニックに
陥らないような対策を講じています。
病院側の講じる対策 具体的には、まず問診時に、
閉所恐怖 症である旨を伝えることによって、
MRIをする際に十分な配慮をします。
安易な工夫では検査を乗り切れない!?
脳ドックとは、MRIの装置に頭部から 徐々に通していき、
その間に脳の内部を撮影するという性質のものです。
こうした装置自体が非常に狭い空間で あるがゆえに、
閉所恐怖症の人にとっては、とても苦痛なのです。
その際には、目を閉じてアイマスクなどで視界を
覆い、通常よりもさらに低速にして、
脳の検診を行う方途を取ります。
脳ドックは、通常は単に横になっているだけで済む
ことから、検査のなかでも特筆すべきほど楽な検査です。
しかも、脱衣するようなことも採血するような
こともなく、受け身になって検査していれば良いのです。
しかし、閉所恐怖症の人には、特段の 配慮をとるようにしています。 MRIの速度を落としたり、アイマスク をしたりするほか、耳栓もしてもらう ようにしています。 閉所恐怖症の人への処置をすることに よって、どのようになるか こうした処置をするだけで、閉所恐怖 症の人がパニック状態に陥るという最 悪の事態は免れますから、不安にから れることはないです。 閉所恐怖症の人であっても、このよう な対策を講じるだけで、何らの支障を 来すことはないのです。 ただ、このような処置をとっても、未 だ閉塞感を感じ、パニック状態を誘発 するような事態になるという人であれ ば、極めてレアケースではあるのです が、検査の方法を変更するようにして もいます。 たまにこのような人もいるために、病 院側としても平生からそれなりの配慮 及び対策を講じられるように不断の努 力をすることに吝かではありません。